エスキス(銀座 フレンチ) 絵画見たいな日本食材フレンチ

綺麗で作り込まれた皿。内容のわりにリーズナブルな価格。日本の食材を使い白いお皿をキャンバスに見立てて絵画の様な料理を作っていくフレンチです。

参考情報

・土日は3組限定のサービスランチ(11,000円)が超お得。(ランチとディナーの違いはコースの品数だけ)

・アラカルト無しでコースのみの提供。

・全コースシャンパン・お水付き。

・予約は3週間前に電話で結構余裕でした。

・7品+チーズ/7品コースは男性でもお腹一杯になる量。6品で十分に思います。

日本の食材縛りの、和食みたいなフレンチのお店。重厚感のあるフレンチを期待する人は回れ右です。

スパイス多用しつつ全体的に味は薄めだけど、ワインに合わせて味が鮮やかになる皿が多かったです。前菜が印象的な一方で、メインはフレンチ特有の重厚感が無くて薄目・軽めの皿が多く、肉と赤ワインを楽しみにきた酒飲みの方は面を食らうかもしれない。

5品のサービスランチが破格です。良い日取りは争奪戦だと思いますが、是非試してみてください。

銀座のど真ん中

3週間前に電話。ランチもディナーもどちらでも空いてるということで、夜に予約。

場所は銀座でも一等地に近い並木通り入ってすぐのところ。エルメスの裏当たりですかね。

ビルの9Fにあるので、エレベーターで行きます。

中に入ると内装は思ったよりシンプル。銀座のビル街(主に近所のビルの屋上)が見えます。

コースの始まり

若干中二病(笑)っぽいメニューが来ます。どうやら日本の食材が並ぶ様子。どういうお皿が来るか楽しみですね。

おしぼりがつきます。どうせならタオルおしぼりが良い気がするけど、コロナ禍ってことで今はこっちのほうが良いのかな。。?

座ってすぐにスタート。マグナムボトルから注がれるシャンパン。すべてコースにして、シャンパンをセットにしてマグナムを仕入れて価格を抑えてる感じなのかな?銀座でこの立地なら嬉しいスタイルですね。

前菜一皿目。サンマとパッションフルーツのソース。

箸が配膳されます。あれ、フレンチ。。。? 山椒と酸味のあるフルーツソースで、白ワインに合う一品ですね。箸って使いやすいなぁ。

2品目。ボタンエビ。

梨を乗せマリーゴールドなのか、ミントの葉を中に忍ばせて。ここからはナイフとフォークが配膳されます(笑) 味が正直かなり薄い、、、のですがオーダーしたワインと合わせると一気に華やかな料理に。マリアージュを楽しむお皿かな。

グラスワインはこちら。

ソムリエの方がいる場合は基本グラスワインをお任せで、フルーティー目が良いと答えたらこちらが来ました。ドイツのリースリングのワイン。リースリングなので甘口かな。。。?と思いきや味は酸味のある辛口。でもフルーティーで華やか。これが驚くほどここの料理に合う。リースリングのワインも長年かけて甘口から辛口主体になっていっているそうで、面白いもんですね。

パン。かぼちゃとクルミのパンとパンドカンパーニュの2品。皮がしっかりしたフランスのパン。

前菜3皿目。

シイタケに香ばしく焼いた白うに、中には北寄貝などを詰めて。これは美味しい。。! こんな一皿をフレンチの味付けで提供できるもんなのかと思います。どう見ても和食にしか見えない。

前菜4皿目。

チェリートマトとチーズのタルト生地乗せ。シンプルな料理かなと思ったけど多彩な味で。タルト生地は薄目で、ソース(?)〜タルトの層にスパイスを利かせてます。小さなトマトが一つ一つ湯剥きしてあり、強い酸味と甘みを感じて本当に美味しい。見た目も映える才覚を感じる一品。

ここからメイン。骨切した鱧(はも)をゆり根のソースやウイキョウと一緒に。

チャレンジングな一皿。まさかフレンチで鱧食べることになるとは。。笑 しっかりと骨切りされていて骨感は一切ないです。一応フランスでも鱧はあるそうですが、こんな感じでは食べないとのこと。美味しいのですが、鱧は難しい料理だなとも思いました。。やはり鱧はお椀や天ぷらかなと思ってしまった。

続いて肉料理のメイン。軍鶏のロースト。なす、ブルーチーズのラビオリを添えて。

ブルーチーズ(だったかな?)の味噌のようなソースを付けながら頂きます。ここでもフレンチらしからぬ皿。軍鶏は皮の香ばしさがありつつ肉は瑞々しさがあります。鶏肉の美味しさを感じるのですが、ちょっと物足りなさを感じます。

メインのソースを薄めに作っております、濃い味のソースを付けると丁度良いのですが、、赤ワインを頼んでみたものの物足りなさは残る味わい。香ばしさを感じたいならやっぱり焼き鳥が良いし、ワインと合わせるには味が薄い。焼き鳥が食べたくなりました。

スープ皿かな? 7品目はじっくりと調理した温玉、松茸のコンソメソースに松茸の柄を乗せて。

卵は割ってもドロッと解けずにお餅の様な状態。なるほど。。美味しいのですが、松茸が噛み切りづらい。。松茸の柄の部分は、もっと良い仕込みがあったはずと思ってしまうが、とりあえず滋味深いスープが嬉しい頃合いの一皿。

チーズ。

チーズがそのまま来るのかなと思ったら、チーズの料理。ヤギのチーズにピスタチオ。すっごい濃厚なヤギのミルクのお味で、今日一番の濃厚な皿でした。こんなにワインに合いそうな一皿が来るなんて。。。!しかしもう肝臓が限界だなんて。。。!

プレデセール(お口直しデザート)

柿とカボチャを豆乳のベールで閉じて。ほとんどのお皿で季節を意識してくるのは凄いですね。。豆乳っぽさは一切感じない優しいフルーツデザート。

最後のデザート。

皮を炙ったイチジク、チョコレートムース、セップ茸と何か(何だっけ)のアイス。おなかが限界を超えていく。。チョコレートムースがしっかりとチョコ、イチジクが皮つきで少し土の風味が残る。なんか逆にフレンチっぽさを感じる一皿。イチジクはやっぱりチーズと合わせたいと思う。

食後

サクサクのサブレ、プルーンとホワイトチョコを乗せて。

やはり思ったより量が多かった。。6皿でよかったかな。鱧や軍鶏、温玉と日本の食材や調理法をふんだんに使う挑戦的なお皿が多く、味付けも和食を意識してるのか全体的に薄目、軽め、さわやか目。不思議なフレンチでした。それなりに満足でしたが、フランス人にはウケなさそうな気がしますがどうなんだろう(笑

食べてみて感じるのは、ソースで食べる料理に合うお魚はやっぱり白魚、赤ワインに合うお肉は子羊や牛肉だなぁということ。チャレンジングな印象の皿があり、日本の食材はまだまだ研究段階な所があるのかな。メイン皿周りはクオリティのバラツキがありそうな気はします。一方で前菜は綺麗で、自由で、とても美味しく楽しめました。

値段はコースとワイン2杯にサービス料込みで39,000円程。この量、この立地を考えると抑えた値段に思います。スタッフの方もベテランの方が多く安定感が多く安心感があります。

和食を超える日本の食材の皿が沢山でて来ることを期待して、星は☆3.9ってところで。

Restaurant ESqUISSE | レストラン エスキス | (esquissetokyo.com)

所在地: 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目4−6
電話: 03-5537-5580

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