あさば 修善寺 お高い料理宿

2022年冬。修善寺の有名宿に行ってきました。

参考情報

・日本でもっとも有名な旅館の一つ。

・現在は値段の割には仲居さんや従業員に安定感が無い様子。

・ご飯は美味しいかな。

・風呂付の部屋が断然お勧め。

・ふるさと納税35万円で宿泊券を申し込めます。一番下のお部屋ですが、追加料金払えばグレートアップできるそうです。

・能は1月の最後の日曜日に1年分予約を受け付けます。

ルレエシャトーのメンバー

私には値段に見合う宿とは思えませんでした。。。

口コミやレポを見る限り2010年前後に大幅に質が下がったように見受けられます。実際行ってみて納得。代替わりでもして、良い従業員に逃げられたんでしょうかね。。。最近は良い宿が沢山ありますし、転職先はいくらでもありますしね。

冬の修善寺へ

あさばは伊豆の中腹にある温泉街の修善寺にある温泉宿です。創業500年以上の歴史を誇り、接客・お料理ともに日本きってのお宿として有名だとのことで、一度行ってみることにしました。

到着すると宿すぐ前に駐車場がありました。キーを宿の方に預けて宿内へ。

入ってびっくりするのが宿がめちゃくちゃ綺麗なこと。ほとんどヒノキで作ってるのかな。。? 館内の木材の色が凄い綺麗。。そして掃除の徹底具合が怖いぐらいです。

入ってすぐロビーから能の舞台が見えます。能の舞台を囲むようにお部屋が作られています。贅沢ですねぇ。。

ロビーではチェックインせず、旅館入ってすぐそのまま部屋に通されます。

風呂なしのお部屋です。お風呂は大浴場を利用します。男女入替制の露天風呂(ただし露天は石鹼禁止)もありますが、露天は一か所しかないので男性は夜は14:30-17:00, 21-23:00,7:30-10:00しか使えません。そのうえ内風呂はあまり広くない。うーんお風呂微妙や。。。

アメニティは控えめ。飲み物はお茶以外有料。

チェックイン作業の前にお茶菓子が出されました。麩饅頭と煎茶。

ロビー付近に椅子が並べられており、お茶やコーヒーなどが飲めるようです。(後で気づいたんですが、今サロンが閉鎖中みたいですね。仲居さんから説明なかったですが。。)

能のスケジュールが貼ってありました。能のある日の宿の予約は1月の最終日曜日に一斉予約で、その日にすべて予約が埋まってしまうとのことです。

あさばの夜ごはん

修善寺散策後、夜ごはんに臨みます。

飲み物メニュー。。。高けぇ。

値段が高いという意味ではなく、高級旅館や高級レストランでも観たことが無い上乗せ価格という意味で高いです。。旅館の建築費が入ってると思いつつ注文。

どのお酒がいいですかねと質問するも、よくわからなそうな様子だったのでとりあえず亀を注文。すっきり、控えめ辛口な日本酒。

本日のメニューです。

一品目。ゆばの玉蒸し。湯葉がこんなに美味しいとは。。。京都で食べるより美味しい。

食前酒。石川県 姫百合 濁り酒。濁りだけどすっきりしつつ甘みがある。

筍の菜のり揚げ。菜海苔は伊豆で冬の間だけとれる海苔だそうで。風味が豊かな海苔にタケノコが嬉しい。

お造りはアオリイカと実山椒、柚子にいれた生えび、ひらすずき。不思議な味わい。

この辺りから料理が遅れだします。10分ぐらい待ってお椀が到着。

ひげ鱈の竹紙椀。

鱈にとろ昆布を擦って巻いたものだそうです。とろろ昆布の味しかしない気が。。。?

この後2~30分料理を待たされます(苦笑) 一番安い部屋とはいえ、仲居さんが複数部屋担当しているとはいえ笑ってしまう。こんなんなら部屋だし辞めたほうが良い気が。。

金目の炭火焼。あさばで人気のお料理とのこと。

鱗は油をかけてパリパリに仕上げてあります。塩味の入った大根おろしと一緒に頂きます。大根おろしで食べれば和らぎますが、ちょっと油っこく、焼き加減か魚の状態が余りよろしくない気がするが、、、気のせいではないよね。。

そしてまた待たされます。待ってるうちにお腹が一杯になってしまうぞ。

焼き大根と雲子の菊菜餡。ずいきと本三つ葉。

雲子は白子を揚げたもの。菊菜は春菊の一種。菊菜餡は苦みがちょうどよい感じ。

大中寺いもの含ませ

この辺りで有名な里芋だそうで、非常に甘みの強い里芋です。里いものような粘り気がない代わりにほくほく感がある。甘いですが、まぁいもですな。素材の味を楽しんでってことかな。

ご飯ものは炙った天城軍鶏、ゴボウ、三つ葉のご飯。海苔のお味噌汁。

軍鶏ですが、すごく柔らかく頂ける鳥ですとのことで、確かに柔らかかったです。細く切ったゴボウの香りが嬉しいけど、何か物足りない味。

デザートは葛切り、メロン、プリンから選んでくださいとのことで、葛切りを注文。作り立ての葛切りが出てきました。。。! これは嬉しい。蜜につけて食べます。

最後にかぼちゃと柑橘類のアイスも来ました。手作りかな? これもかなり美味しかったです。

就寝へ

仲居さんとは別の従業員の方がベッドを敷いてくれるのですが、、、従業員の方が我々の目の前でベッドの準備の際に机を引きずって動かしてました。。(衝撃)

さらに布団を物凄い音をドタドタ立てながら置く(衝撃) 

隣の部屋の布団の引く音もうるさい(衝撃)

廊下から強い口調で他の従業員へ指示している声も聞こえる(不快)

でもこのお布団(というかもはやベッド級)、滅茶苦茶寝心地がいい。。。!? 

包まれるかのような柔らかい布団。。。他の高級ベッドを寄せ付けない素晴らしさです。。。調べてみるとどうやらあさばオリジナルみたいですね。この寝具を売るだけで一財産出来そう。

そしてお風呂ですが、内湯はあまり広くなく、露天に行くには内湯で体を洗った後一度廊下に出て着替えて行く必要があるのが面倒でした。。。露天の目の前に池があるので、体洗ってほしくないんでしょうが、ちょっとこれは不便すぎます汗

朝ごはん

朝ごはんです。

深蒸し茶でスタート。

湯葉を揚げたものを炭火で温める。こちらの湯葉は美味しいですね。でも朝一発から揚げ物はどうなんだろう。。。?

鯛のこぶ締めごまだれ和え、釜揚げシラス、温めた海苔(木箱に小さな炭が入ってる)。サラダの野菜がすごくおいしいです。

わさび、わさびづけ、たかな。擦りたてのおかか。これでわさび丼にして食べます。

こんな感じ。うまくわさびを乗せるのが難しい 笑 山葵は擦ったものを出すより、その場で擦った方が辛みが抑えられる気がします。でも美味しいですね。

しじみ汁、あじの開き。あじの干物が脂が乗って身も大きくて美味しい。流石伊豆ですな。

どでかいだし巻き卵と大根おろし。あまり甘くないのが特徴だし巻き卵でめずらしい。

デザートは紅ほっぺと百合根のお汁粉。

百合根のお汁粉は初めてでした。ホッとする味で暖まります。紅ほっぺは大振りでスーパーで売ってるのとは完全に別物の味と甘さでした。デザートは全体的に秀逸です。

感想

狭い普通のお部屋、狭い風呂、制限時間付きの露天風呂、申し訳程度のラウンジ。

20分待つ料理、日本酒のお勧めが言えず給仕が安定しない高齢の中居さん、お客を不快にさせる従業員。

いやー。。。これで10万円はちょっと。。。というのが正直な感想。

マネージャーらしき方々は接客が手馴れていそうでしたが。。。これが色々な口コミで言われている中居さんの当たり外れが激しいという事でしょうか? それなりのサービスを受けるには良い中居さんが付く広い部屋を選べと。。。?

能の舞台はさぞ素晴らしいでしょうし、建物の美しさも素晴らしく、寝具もよかったです。料理もまぁ美味しい。内容が良かったら来年は風呂付のお部屋に行ってみたいなと思ってましたが、値段に見合わない所が多くちょっと再訪は考えられません。

そもそも能を中心とした狭い敷地に部屋を配置するために、施設上あまり贅沢な造りにはできなさそうですしね。

二人で10万円ー20万円の価格帯ともなると広い部屋や充実した設備、やる気に溢れた料理人を揃えてるお宿が多くある並ぶ昨今、今後この内容でやっていけるのですかね。。設備費は掛かってそうなので、お客さんが少なくなったら一気に赤字になりそうな。

評価は宿☆3.6(食4/客室2.5/接客2/スパ2/施設立地3)、味は3.7-8ぐらいだけど余りに提供が遅いので夕食☆3.6、朝食☆3.7って所で。

所在地: 〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺3450−1
電話: 0558-72-7000